Gaza Entrepreneur Challenge 2016、当日のご報告

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現地時間8月10日(水)、11日(木)にガザ地区南部のハンユニス職業訓練学校にて、待ちに待ったGaza Entrepreneur Challenge 2016(以下GEC)が開催されました!

イベントの約10日前にメンバー2人が先陣をきってガザに入域し、約2-3日前にプロジェクトリーダーらが続いて入域、というギリギリのスケジュールでしたが、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)や、UNRWAスピンアウトのスタートアップ支援企業GGatewayをはじめとする現地団体のサポートを得てなんとか形にすることができました。

今日は、イベントの全容をご紹介したいと思います!

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< 1日目:8月10日 水曜日 >

8:30 開場・ネットワーキング朝食
参加者は専用バスに乗って会場入り。現地団体からのメンターやサポーターを合わせた約70人がネットワーキング朝食に参加しました。

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当日は日本の国旗が掲げられました

9:30 GEC2016 スタート!
時間通りにスケジュールを進めるためアラブの人々を誘導するのは至難のわざで、何とか全員をダイニングホールからメイン会場に移して、少し遅れながらもプログラムスタート。

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熱弁を振るう清田先生

開会の言葉はUNRWA保健局長の清田 明宏先生にお願いしました。清田先生の見事なスピーチテクニックと熱いメッセージで、約80人で埋まった会場全体が一気に盛り上がりました。

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清田先生のスピーチで盛り上がる参加者たち

10:00 パネルディスカッション
日本の起業家である税所 篤快さん(NGO e-Education/代表)と安田 祐輔さん(キズキ教育塾/代表)、現地インキュベーターからHaneen Ali Nahlaさん (Belgian Developement Agency/ Gaza Field Officer) をお呼びしてパネルディスカッションを行いました。それぞれが、自らの起業経験に基づいてスタートアップに関するチップや失敗談などをシェアしてくれました。

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パネルディスカッションの様子(左から司会者のIbrahim, 税所さん、Haneenさん、安田さん)

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安田さんにはキヅキ創業の経験から起業のTipsを頂きました

11:30 World Cafe
少し休憩をはさんだ後は、”2050年のガザ”というテーマでWorld Cafeというブレインストーミングを目的としたワークショップを開催。初めのセッションはチームごとにまとまって座り、テーマに沿って出てきたアイデアをどんどん模造紙に書き出していきます。次のセッションからは、テーブルマスター以外はチーム関係なくごちゃ混ぜになって既に書き出されたベースのアイデアをさらに膨らませます。とても美しく、世界中のみんなが訪れたくなるほどに成長したガザを想像し、そこは一体どんなところなのか、そして自分たちのビジネスアイデアがその姿にどう貢献しているのかを考えてもらいました。

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World Cafeのコンセプトを説明

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2050年のガザの様子を発表する参加者たち

13:40 ビジネスコンテスト評価基準説明
イベント2日目に始まるビジネスコンテストが、以下4つの基準にもとづいて評価されることを説明しました。
Social Impact (公共性、社会的影響)
Feasibility (実現可能性)
Sustainability (持続可能性)
Creativity (創造性)
また、日本の社会投資家からの視点も交え、今後持続的かつ包括的な投資に向けたプラットフォームを築いていくためにビジネスをどう成長させて行くべきかについての話もありました。

16:00 基調講演
ゲストには一橋大学イノベーション研究センターの米倉 誠一郎教授をお迎えしました。明治維新以後の近代日本の発展、戦後の日本の復興の歴史などについて語り、ガザの人々に希望を持ち続けることの大切さを訴えました。講演後、会場はスタンディングオベーションをする人で溢れました。

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参加者に語りかける米倉先生

17:30 1日目終了
翌日行われるビジネスコンテスト第一ラウンドの順番を決め、無事1日目を終えました。

< 2日目:8月11日 木曜日 >

8:00 開場・ネットワーキング朝食
GEC 2日目も1日目と同様ネットワーキング朝食でスタート。

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会場の様子

9:00 ビジネスコンテスト第一ラウンド
計9チームが5チームと4チームの2会場に分かれ、それぞれ現地のメンターとともに準備を進めてきたビジネスアイデアついて10分間のプレゼンテーションを披露しました。チームによっては自宅が停電のためインターネットが繋がらず前日にプレゼン資料を提出できないなどのハプニングもありましたが、商品の原材料やサンプルを持ち寄ったり、自作のビデオを流したりと色々な工夫をしたスタイルでのプレゼンを見せてくれました。

11:30 第一ラウンド結果発表
予選では4つの評価基準に基き、計5チームが第一ラウンドを突破。ランチ休憩中には、最終プレゼンに向けて最後の調整をしているチームの姿も見られました。

13:30 ビジネスコンテスト最終ラウンド
いよいよ見どころの最終ラウンド!5チームが予選で受けた指摘やアドバイスをもとに改善した10分間のプレゼンテーションを披露しました。Q & A セッションもとても白熱し、各チームがそれぞれの魅了を出し切っていました。

15:30 最終審査
すべてのチームの発表が終わると、すぐに点数の集計開始。集計結果から上位2チームを洗い出し、審査員8人らが意見を交換して最終結果を決める方針でした。

が、なんと!

驚くことに上位2チームは同点1位という結果に…!

どちらのチームを1位にするべきか、賞金の配分はどうするのかなどをめぐった審査員らの白熱した議論は約1時間続きました。

16:30 優勝チーム発表
メディアの方々の注目も集まる中、ついに優勝チームの発表!

優勝は『Green Cake』!!!
環境、経済、女性に配慮した、灰をリサイクルした建設ブロックというアイデアで優勝に輝きました。

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Green Cake製造のブロック(左)と既存商品(右)を比較する清田先生

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Sketch Engineering作成の荷台試作品。これにモーターが付きます。

準優勝の『Sketch Engineering』は、停電が日常的に起こりエレベーターを使えないガザならではのイノベーティブな荷台を提案。類似品が既に他国市場に出回っているというリスクを考慮し、惜しくも優勝には至らなかったものの、素晴らしいアイデアとプレゼンテーションでした。

優勝チーム発表後はインタビューが飛び交い、写真撮影会が始まりました。

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優勝チームGreen Cake

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準優勝チーム Sketch Engineering

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撮影大会!

17:30 GEC2016 終了

長いようで短かったGEC2016。イベント終了後は、JGICメンバー、審査員の方々、メンターを含む現地団体のサポーター、優勝チームを招待、Al Deira Hotelでガザの美しい夕暮れの海を眺めながらレセプションパーティーを開催。これからの私たちの活動とガザへの希望をふくらませ、 二日間にわたるGEC2016は幕を閉じました。

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美しいガザの夕日

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