2014年の爪痕。そして前へ。

Posted on Posted in Activity Report, Business Contest 2016, Gaza

今回は2014年夏の51日間に亘るイスラエル軍による空爆、地上侵攻の爪痕について少し紹介しておきたいと思います。

今回初めて現地を訪問された米倉誠一郎教授が、フラットな目から記載したFacebook上で一般公開しているメモを振り返ってみたいと思います。

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ガザの最終日はかなり濃い1日でした。午前中にガザの難民キャンプを巡り、まだ生々しい爆撃の後を実感しました。この傷跡を実感すると、軽々しく「やる気の問題」だと書いていた自分を反省せざるを得ませんでした。

その後、ガザを出てイスラエルに入りエルサレムに向かいました。エルサレム旧市街の中心にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」に行くと、多くにユダヤ教徒たちが壁に向かって様々な祈りをあげている光景に出くわします。

さらに、すぐ隣に近接する聖墳墓教会にあるキリストの墓を見舞いました。エルサレムの丘で磔にされたキリストはここに埋葬されたそうです。その墓石ともいえる石床に額をなすりつける沢山のキリスト者を見た後に、アラビア人街につながるダマスカス門をくぐって旧市街を出ると、何とも不思議な感情に包まれました。

いまだに世界に大きな影響を与え続ける宗教と文明、戦争と平和がこの小さな一角にまだ生々しく息づいているのです。何千年にわたる歴史がこうして現在につながっていることを知ることは、人間の業の深さを知ることでもありました
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何千年にも亘る歴史が現在と繋がっているかどうかは意見の別れるところですが、ガザには2年前の夏から未だに復興過程にあるのは事実です。

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空爆されたジュース工場跡

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この一帯はかつてイスラエルへの輸出を見込んだ工業地帯であったという。

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ドライバーが危ないのでこれ以上近づきたくないという境界線近く。丘の先、フェンスの向こう側はイスラエル。

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2階が吹き飛ばされた売店。営業は再開している。

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それでも少しずつ進む復興。

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壁。尚、検問所付近以外は壁ではなくフェンスが境界線。周囲は「バッファーゾーン」と言われる立入禁止エリアとなっている(侵入すると銃撃)。

以前にも現地を訪問しているメンバーからは、復興がずいぶん進んでいるとのコメントも聞かれましたが、米倉教授をはじめ、今回初めて訪れるメンバーはみな言葉を失っている様子でした。

最後に日本国際ボランティアセンターの金子さんによる国連人権委員会報告書の解説、及びパレスチナ子どものキャンペーンさんの被害状況報告から、幾つかの数字をピックアップしておきたいと思います。

死者: 2,251人(うち、子ども551人、女性299人、70%が民間人)
負傷者: 11,231人
域内避難民:ピーク時50万人
発射された武器:空爆6,000発、戦車砲は14,500発、大砲は35,000発など。合計5,000トン。
不発弾:7,000発の不発弾が、未だにガザに残る
攻撃を受けた学校、幼稚園など教育施設:250以上
緊急の心理ケアが必要になった子ども:37万人
厳しい封鎖、希望を見出し辛い未来、若者の間では70%近いと言われる失業率などを背景に、現地では自殺率が増加しているなどのニュースも聞かれます。

当然、私たちのプロジェクトが一朝一夕でこれらを変えていくとは思っておりません。が、日本国際ボランティアセンターの並木さんが指摘されるように、政治が変わるまで座して待つことも正しいとは思えません。

厳しい環境の中、私たちのプロジェクトをきっかけに、ガザの若者たちが僅かばかりでも未来に対する希望を見出すことができたら。。そんな思いで腰を据えて、来年も再来年も踏ん張っていきたいと思います。

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それでも諦める必要なんかない、と僕らは考えます。
引き続きのご支援、よろしくお願いします!

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