協力企業での研修・面談

Posted on Posted in Activity Report, Japan Tour 2017

東京滞在中には、様々な企業への訪問を行いました。

一般社団法人Japan Innovation Network (JIN)との面談

JINは、本邦企業のイノベーションを促進するアクセラレーターで、国連開発計画(UNDP)、三菱総合研究所と共に「持続可能な開発目標 (SDGs)」を日本発のビジネスで目指す、イノベーション・プラットフォーム 「SDGs Holistic Innovation Platform (SHIP)」を2016年に設立しています。途上国で社会課題に取り組むスタートアップを先駆者と位置付け、今回5名の企業家についても潜在的パートナーとの期待のもと面談を実施しました。それぞれの段階に応じて、ネットワークを持つ企業との協業や継続したフォローアップなど様々な可能性が出されました。

前田建設グループ(株式会社JM、フジミ工研株式会社)での視察・研修(Majd参加)

JM-visit

研修プログラムは、JMオフィスでのGreen Cakeブロックの品質評価・技術アドバイス、前田建設グループでコンクリートブロックの製造・販売を手掛けるフジミ工研と前田建設の施工現場である立川サンシティ作業所の視察という構成で実施されました。

JMオフィスでの打合せでは、事前にガザから送付していたGreen Cakeブロックの分析結果と具体的な改善方法の提案が行われました。日本は地震国で建築基準が世界的にも厳しいという前提を元に、ガザで目指すべき品質レベルを協議。Majdからはガザのブロック工場や建設現場の実情を紹介するとともに、大学での授業やインターネットを活用し知識を学んだこと、保守的な男社会の中でインターンなど通じて現場経験を重ねたことなど、これまでの経験も紹介しました。

鉄筋コンクリート部材を製造しているフジミ工研の滑川工場では、カラーコードの利用など品質管理の取り組みが紹介されました。Majdは、品質管理の工夫はもちろんのこと、現場作業員に徹底されている点が素晴らしいと話していました。工場では、セメントや他の原材料が届いてからプレキャスト用コンクリート部材として運び出されるまでの工程を見学。Majdは一工程ごとに質問を行い、当初予定していた視察時間を大幅超過し説明をいただきました。

立川サンシティ作業所の視察では、Majdは、電気スイッチや配管位置、防音・断熱・防湿、バリアフリー対応に至るまで、住む人に配慮した日本の建設法に驚き、壁紙を張る職人の仕事に感動していました。植樹まで含め、建築デザインは全て事前に決められ、工程が計画通りに進捗している様子を見て、圧倒されていました。

現場でご案内いただいた方々からは、「これほど興味を持って熱心に質問をしてくれた見学者は他にいない。感動した」とのフィードバックをいただきました。また、打ち合わせをした大竹社長やご担当者からは、Majdは日本の技術者と比較しても遜色ない知識を持っており、後は実践を通じ、知識をノウハウに深化させていくのみと講評いただきました。Majdの心意気、発想力、実現力を高く評価し、今後、ガザを訪れ、技術指導を直接行いたいとの意向も示されました。Majdも同行したJGICメンバーにとっても、安全に配慮し整理整頓が行き届いた現場を見学することで、改めて日本のものづくりの現場力を実感する良い機会となりました。

株式会社バリアフリーカンパニーとの面談(Amal参加)

バリアフリーカンパニーは、障がい者、高齢者、子連れ、外国人の方々など、全ての人が安全で快適に過ごせるユニバーサルな社会の実現を目指し、提言、アドバイスを行うコンサルティング会社です。中澤信代表取締役社長とSketch Engineering (Amal)が面談を行い、製品デザイン、製造場所、特許申請の3点について意見交換をしました。中澤社長からは、日本の福祉機器メーカーからの専門的なアドバイスや製造面での協業の可能性、低コストの優れたデザイン品の特許によるガザを超えた社会的インパクトについてアドバイスをいただきました。

株式会社モンスター・ラボとの面談(MajdおよびAmal参加)

MonsterLab
モンスター・ラボは、ウェブサービスやスマホアプリの受託開発、グローバルソーシング、音楽・ゲーム事業を中心に手掛けるITベンチャー企業です。特にグローバルソーシング事業「セカイラボ」では、アプリケーション開発を低コスト、スピーディに世界中のエンジニアチームに発注できるプラットフォームを構築し、居住地に関係なく、イノベーティブな人材確保に積極的に取り組んでいます。

鮄川宏樹代表取締役社長をはじめ、スタッフには国際協力、開発に興味を持つ方々も多く、今回ガザの企業家2人との面談が実現しました。同社は国籍にこだわらず、世界中で優秀な人材を探していることから、Amal, Majdはガザの人材・就職事情を紹介し、教育レベルが高くICT人材も豊富なガザは人材リソースの面からも期待が持てることなど、良い意見交換の場とすることができました。