Hope without Life:希望の芽を守り、育てる責任

Posted on Posted in Activity Report, Business Contest 2017, Gaza


昨年に引き続き、今年もガザでのイベント準備・運営を担当した岩田です。(ビジネスコンテスト最終日の写真。1列目の一番左が岩田)

活動報告などで何度も繰り返されていることですが、ガザを訪れると、彼らが直面している状況の深刻さに圧倒させられます。

ガザの人々に、生活の中で何が一番問題かを尋ねると、返ってくるのは
「全てだよ。ガザでは問題がないものはない。」という答え。

戦争中の話を聞くと、彼らが抱えているものの大きさが測り知れず、何も言えなくなります。

海辺でガザの美しいすぎる夕焼けを眺めながら、本当に私たちにできることがあるのだろうか、そう無力感を感じずには入られませんでした。

[ガザビーチでの夕焼け]

でもそんな自分の小ささを痛感し、落ち込んでいる私を元気づけたのは、他でもなくそうした環境下でたくましく生きるガザの人々でした。

特に若者は、エネルギーと希望で満ち溢れている。
「あなたの夢は何?」
そうガザの若者たちに聞けば、ほぼ100%答えが返ってくる。
「医者になって、戦争で負傷した人たちを助けたい。」
「学校の先生になって、子供たちを教育したい。」
「エンジニアになって、ガザに灯をともしたい。」
自分たちの故郷、人々を想う、とても立派な答えが。

日本での高い自殺率や、夢を持てない若者の話を聞いた時、
“ Life without Hope”
そう表現した人がいました。

でもガザは、“Hope without Life”と。

個人的にとても共感できる言葉でした。
どんなに生活が苦しくても、困難に遭遇しても、ガザには常に希望があります。

ガザの家族が、2014年の戦争中に被害を受け、壁の一部が破壊されたままの家に招待してくれたことがあります。

そこで出会った17歳の少女イマンさんは、インターネットはもちろん、夜電気がない中キャンドルの灯だけで、医者を目指し毎日必死に勉強していました。

壁が一部ない家に暮らしているため、夜野良犬や泥棒に入られることも少なくないそうです。

[戦争で壁が破壊されたままのイマンさんの家]

どうしたらそんな状況の中高いモチベーションを保ちつづけられるのか、単純に疑問に思い、聞いてみました。

「人生は短い。だから自分にできることを精一杯やって、思いっきり楽しまなきゃ。」

それが彼女の答えでした。

[写真中央の赤いヒジャブをしたイマンさんとその家族]

多くの方々の協力で不可能を可能にしてもらいガザに赴き、そこででかけがえのない人々と出会い、現実を目にし、痛みを感じ、希望を見つけた私たちには、この希望の芽を守り、ともに育てていかなければならない義務があります。

70年以上にわたり複雑化された政治は簡単には動かせない、リスクも高すぎる。だからこそ私たちが選んだ、ビジネスというより現実的・持続性のある手段。

私たちとともに、このポテンシャルで溢れた若者たちが、ガザの未来を築き上げるサポートをしていただけたらと思います。